【とある行動心理士】の心理術

♯004「のび太」と「ジャイアン」に見る行動心理学

今回は少し雑談で馴染みのある雑談心理をご紹介いたします。(実際のセミナーにも取り入れてます)

普段、馴染みのある僕たちはなぜこのようなコミュニティ構造ができるのだろう?ということをあまり気にせず読み進めることも多い。

でも、これが作為なのか無作為なのかは不明だが、人との出会いの中でこの様なケースに遭遇する事も多い。

そして深く考える機会も其々の事情で透過される事も多い。

のび太・ジャイアン症候群(のびた・ジャイアンしょうこうぐん)は、司馬理英子(本名: 松浦理英子)が命名した造語。実際には正式な医学用語ではない

漫画「ドラえもん」に登場する「のび太」と「ジャイアン」の作中での行動・精神分析の前提となっており、司馬理英子の書籍内にて注意欠陥・多動障害 (ADHD) の症例をのび太とジャイアンという馴染み深いキャラクターで例えて伝えようとしたものだ。

造語の周知及び認知

ことの由来は1997年に遡るが、日本人には馴染み深い『ドラえもん』の登場人物に典型的なADHDの症状がみられることから、「のび太・ジャイアン症候群」という愛称を付けてADHDを日本に紹介をした。具体的には、短気で怒りっぽく乱暴な児童を「ジャイアン型」、引っ込み思案で自信がなく、自己主張ができない児童を「のび太型」に分類している。が、これは決して恥ずかしい事でもなく個性診断や行動心理につながる観察行動を優しく置換して説明いるものなのだ。

色々な講演会等でも利用されているが、馴染みのキャラクターがイメージできるが故に多くの人にも分かりやすく個性診断が説明できる思考とも言える。

「のび太」と「ジャイアン」の関係性

「のび太型」と「ジャイアン型」の分類というと大きな特性が「ADHDやAS(アスペルガー症候群)などの発達障害者の大きな特徴の一つ」として、「感情の不安定性」がある。(これは漫画やアニメの場面を切り取って注視してみれば容易に判別できる)発達障害者は「大きくなった子ども」と呼ばれることがあり、すなわち発達障害者は「気分や感情のセルフコントロールがうまくできず、その時の感情がそのまま出て不安定な行動をする」とされている。

ADHDは

  • 多動・衝動性優勢型(ジャイアン型)
  • 不注意優勢型(のび太型)

に大別される。

多動・衝動性優勢型(ジャイアン型)の場合、自分の思い通りにならないと、ほんの些細なことでもすぐに不機嫌になり、瞬間湯沸かし器のように怒りの感情を爆発させる。このため周囲からは「短期でキレやすい、癇癪持ち」と思われています。 キレたとき、彼らは一種の解離状態(思考や感情などの精神機能の一部が自己から切り離された状態)に陥り、後で聞いてもキレたことを覚えていないことが少なくありません。また理由もないのに妙にウキウキしたハイな気分になることもある。

不注意優勢型(のび太型)の場合は、やはり些細なことで不機嫌になるのですが、逆に気持ちが落ち込んでメソメソします。

実際にはこの両者の混合型が多いので、キレたと思ったら、メソメソ落ち込んだりするケースが少なくありません。

このため発達障害者の人格は、「気分屋で情緒不安定で怒りや反発衝動や怒りに耐えられない、未熟な人格」と見なされることが多い。発達障害者のパートナーや友人たちはよく、「大きくなった子ども」と形容するという。

つまり

家庭人であっても組織でも学校でも「みんなそれぞれそれでいい」なのです。

自分の「べき論」で直視するのではなく、「こんな考え方や生き方もあるんだ」という俯瞰なのです。

自戒も込めてですが、これが「多様性の尊重」なのです。

多様性を踏まえて全体俯瞰・相互理解を進めたいですね。

だって

映画になるとのび太もジャイアンもお互いの特性を認め合いながら想いを一つに困難に立ち向かっているじゃないですか(笑)

では、また次回♪

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